°□●-- GISTって何だろう? --□°◆△

消化管間質腫瘍(GIST:Gastrointestinal Stromal Tumor)
患者さんは人口10万人に2人~3人と言われています。

GISTっていったい何なのでしょう?
癌?いえ、癌ではありません・・・・


悪性腫瘍を総称してひらがなで「がん」と呼びますが、このひらがなの「がん」と漢字の「癌」は発音は同じでも別の意味を持っています。そして、このひらがなの「がん:キャンサー」は「癌腫:カルシノーマ」と「肉腫:サルコーマ」の2種類に分けられます。

「5大癌(ごだいがん)」などという言葉もあるくらい、(胃、肺、乳房、大腸、肝臓)の癌は広く知られています。最近では「癌」という漢字の重苦しさから.「がん」と表記するようになりましたが、これらは正式には「癌腫(がんしゅ)」という腫瘍です。一般に言う「癌」はこの癌腫を指します。癌腫は体の表面を覆う上皮細胞と呼ばれる部分から発生する悪性の腫瘍で、他に皮膚がん、前立腺がん、甲状腺がん、などがあります。

                      グリベックなびより

これに対し、もう一つの「がん」が「肉腫(にくしゅ)」です。肉腫は上皮の内側の筋肉や筋肉と上皮の間の結合組織から発生します。GISTはそのほとんどが消化管壁の下、筋肉層にある間質と呼ばれる部分から発生するため、「消化管間質腫瘍」と呼ばれています。肉腫はGISTの他にも平滑筋肉腫や骨肉腫など50以上の種類があり、それぞれ治療法が違っています。

つまり、GISTは「癌」ではありませんが、「肉腫」という「がん」なのです。私達も、最初はGISTという聞きなれない病名にとにかく戸惑ってしまいました。

なぜ?何が原因で?でも癌ではないから安心?様々な思いが頭を駆け巡りました。術後などによく担当医から、「大丈夫、癌ではありませんでしたよ。」と言われ、安心してしまった方もおられると思います。ですが実はGISTも悪性の場合があります。予後の厳しさにおいては悪性の癌と何ら変わりないということも知っておいていただきたいと思います。

・なぜGISTになったのでしょう?
遺伝や生活習慣が直接の原因ではありません。遺伝子の突然変異のせいであることは解かっていますが、なぜこの変異が起こるのかはまだ解かっていません。

・手術で完全に摘出されたと言われましたが再発するのでしょうか?
する人もいますし、しない人もいます。腫瘍の摘出時のサイズ、発生した臓器、病理検査結果、などを基に慎重な再発リスクの判定が必要です。


・初発の術後のリスク判定で再発リスクが高かった場合、アジュバント治療(術後補助療法)として、イマチニブ(グリベック)の服用を勧められる事があります。

 

・アジュバント治療で効果が認められない(短期間で再発転移する、腫瘍が大きくなっている等)ケースでは、遺伝子解析を受けることが推奨されます。遺伝子解析を行うと遺伝子のどの部分に異常があるかが分かります。これにより現在服用中の薬や今後服用する予定の薬に効くタイプなのか、効きにくいタイプなのかがある程度推測できますので、服用する薬の変更時期や外科的介入のタイミングを計る判断材料になります。また、遺伝子解析の結果が、治験に参加する際の選考基準になることがあります。


・この後の治療はどうすれば良いのですか?
状況により一人一人違います。
悪性あるいは再発リスクが高いと診断された場合は、GISTを数多く診ておられる医師や施設(例えばGIST研究会に所属されている医師)を頼る事、腫瘍の遺伝子解析の結果を踏まえて先手を打って対処していく事、がGIST治療において重要になってきています。

 

 

以下、編集中

この章はGISTERS.netに参加している患者とその家族が、自らの経験と主治医からの話などから知り得た情報をまとめ、編集したものです。あくまでも一般論であり、全ての患者さんにあてはまる事ではありません。また、個人の治療法を示唆するものでもありません。ご了承ください。